ロープライス戦略を仕掛けるジーンズメイトが出店を加速、
原宿に24時間営業店「JEANS MATE 24」をオープン
ジーンズメイトは今年7月9日、東京・原宿の明治通り沿いに24時間営業店舗「ジーンズメイト 24」をオープンさせた。1階と地下1階の2フロア構成で売場面積は約80坪。1階はメンズのトップスや雑貨、地下にはレディスとボトムを揃える。24時間営業の特徴は、日中と夜間で売上比率が変わることだ。夜間はアンダーウェアなどのデイリー商品がよく売れる。そして興味深いのは、パンツなどの高額品を購入する男性客が少なくない点だ。
「インターネット中心の生活スタイルではネット通販などが当たり前。そんなとき、仕事が遅くなっても帰りに寄って、じっくり選んで試着、パンツは裾上げもその場でできる24時間営業の利便性はファッションを買いに行く要素になる。だから、24時間営業は売りになると確信しています」
ジーンズメイト 24 西脇副社長
こう話すのは、同社の西脇昌司取締役副社長。今年5月14日付けで同職に就任し、組織改編に着手する一方、昨今のロープライス戦略では国内メーカーのブランドジーンズを一律1990円で販売したり、リーバイスのジーンズを半額で打ち出したりと積極的な店頭活性策で新規客を開拓している。
既存店舗101店(09年7月20日現在)の内、「ジーンズメイト」は61店舗、「ジーンズメイト24」(24時間営業店舗)は40店舗。関東圏以外では名古屋と関西に出店しているが、今後は6大都市に出店を広げ、広域型の郊外SCや都市近郊型の駅ビルやファッションビルなども視野に入れ、通期で20出店を計画している。また、大型店舗を想定した業態開発も進めている。既存業態に新たなカテゴリーを加え、ショッピングの楽しさを多彩に提案していく複合的な専門店開発だ。すでに、ファンシーグッズを加えた複合的な店舗を展開しており、新たなカテゴリーとして古着などを検討中という。
今後もロープライス戦略を継続させる、という西脇副社長は、「得意のメンズから攻める」と自信たっぷり。安いだけではもはや売れない時代だけに、今後の仕掛けが注目される。
(有限会社ビジョンクエスト・田中千賀子)